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全豪オープンはじまる。 [Seed News 2006]

2006年最初のグランドスラムが始まりました。
1月12日から予選です。

現地へいつかは行ってみたい・・のですが、残念ながらそれは不可能。
JTAから送られるタイムリーなレポートを読みながら、行った気になって応援しています。
以下に
全豪予選第1日目のレポートをコーピぺしました。
           ↓

◇ いよいよ始まりました。今年の最初のグランドスラムイベント --------- ◇

                   亜細亜大学テニス部コーチ 森 稔詞

1月12日。全豪オープン2006の予選が始まりました。男女共に午前10時開始。

●まずは20番コート、第1ラウンドに岡本聖子がJOHANSSON(SWE)と1回戦。
JOHANSSONはストローカーで小技も出来るタイプの選手。顔立ちもスタイルも良い
が怒ると少々怖い。試合は、岡本が出だしでつまずき0-3。相手のセカンドサーブ
を叩けるチャンスがあったが、打点を落としてしまう。そしてイージーミスを重
ね、2-6と先手を取られる。セカンドに入り、出だしこそサーブをブレークされ
0-2となるが、ファーストセットの悪い部分を修正し、相手サーブをブレイク。
リズムも良くなる。第5ゲーム6回のデュースの末、相手サーブをブレイクし3-2
とリード。しかし次のゲームダブルフォルトとイージーな決め球のミスで3-3。
そのまま5-5までキープが続く。勝負所でうまく行かない事に腹を立てるJOHANNS
SONに精神的にむらが出た。サーブをブレイクし6-5。そのまま,次のゲームをキ
ープして7-5でセカンドを取る。ファイナルセットは、下半身のしっかりしてい
るJOHANSSONが安定感を維持して,岡本は一気に4-0とリードを許す。集中力も欠
いた岡本は、一度もサーブをキープする事なく1-6で破れた。

●次に17番コートの2ラウンド目、不田涼子がHENKE(GER)と対戦。
HENKEは筋肉もしっかりしていて、体つきも良い。ドイツの選手といった感じ。
ファーストセットはがっぷり四つだが、相手に攻められた時に不田は、相手の球
に押される感じがある。HENKEは、押された時にもしっかりとうまく凌いでいた。
そして、両者ともブレークやキープを繰り返し4-5とリードを許した不田。
しかし,頑張ってブレイクバック5-5。ただ,次のゲームもサービスゲームを落
とし5-6とリードされ、ミスも増えた不田が結局5-7で落とす。 

●しばしコートを離れ佐伯美穂のコート(14番コートの2ラウンド目)に移動。
相手はPELLETIER(CAN)。佐伯はしっかりと相手の攻撃を受け止めながら,隙を
見ては攻撃し、コースをしっかりと突いて相手のミスも誘っている。6-2でファー
ストセット先取。セカンド3-3でサービスをブレークされたが、すぐにブレイクバ
ック4-4。次のサーブをキープし5-4でマッチゲームに。迎えた相手サーブで30-40
と最初のマッチポイントを握ったが相手のエースで切り抜けられた。そこからお
互いにキープキープが続きタイブレークに。佐伯のサーブはコース、タイミング
ペースが良くなっている。1-4とリードされた時、佐伯は何を間違ったかチェンジ
コートしそうになる。水を含みあたりの異変に気が付く佐伯。何事も無かったよ
うに元の位置に戻った。しかしこれが勝負のあやなのか、ここで相手が2本連続
のダブルフォルト。そのまま流れを生かし7-5とタイブレークをものにして勝利。

●そんなこんなしていると、不田がセカンドを取ったとの情報。急いで17番コー
トに戻り,見てみると5-7、7-6(4)でセットオール。見ていたデ杯監督の竹内映
二さんに聞くと、相手のマッチポイントもあった3-5から挽回したらしい。
ファイナルもいきなりブレークして2-0とリード。前半よりも相手の球に合ってき
た感じ。相手も少し打ち疲れ不田もポイントを取るパターンを見つけたようだ。
しかし第6ゲームでブレークバックされイーブンに。徐々に相手の返球が深くな
り,簡単にブレーク出来なくなる。キープキープのまま5-5の時、不田は渾身ショ
ットの連続でブレーク。しかしサーブをブレークされ6-6。そこから8-8までキー
プが続く。普通であればチャンスを生かせなかった不田が意気消沈し、弱気にな
る所だがしっかりと自身を鼓舞し、ファイティングスピリッツを維持している。
素晴らしいと思った。ストロークのテンポが良くなりブレークし9-8。しかし次の
ゲーム第1ポイントをストローク戦の末にミスで、一気にブレイクされ9-9。
再度自分をプッシュして10-9とブレーク。迎えた不田サーブの40-30のマッチポイ
ント。しかし取れずデュース。2度目のマッチポイントはストローク戦となり、
相手がミス。その瞬間ガッツポーズの不田。11-9と勝利。素晴らしいゲームだっ
た。これだけの接戦と苦境を乗り越えた不田。次からの対戦が楽しみ。

●男子1回戦、10番コート4ラウンド目に岩渕聡がBOGOMOLOV JR(USA)と対戦。
相手は非常にハードヒットする良い選手。足も速く、岩渕のクリーンショットも
拾ってしまう。ゲームの方は、ファーストセット4-4から岩渕がブレークし5-4と
リードし、そのままキープで6-4。セカンドセットは1-1(30-40)のブレークポ
イントで岩渕がフォアのクロスをミスしデュース。そのまま立て続けに良いサー
ブが入りキープを許す。次の岩渕のゲーム、15-30のポイントで攻めて出た岩渕
の頭上に高いロブ。その時サイドのコートからボールが・・・。岩渕は、スマッ
シュをミスし15-40と追い込まれてしまった。多分気になるタイミング。タイムが
かかるか??微妙なタイミングだった。岩渕はそのままブレイクされ1-4。
岩渕は集中力を乱し、単調なプレーになり、セカンドを1-6で奪われる。
 ファイナルセット岩渕はがらっと気持ちを変え、自分のサービスゲーム。
ファーストポイントから素晴らしいフォアハンド2本のエースを取り、リズムを
作る。勢いに乗り続く第2ゲームをブレークし2-0とリード。しかし岩渕サーブ
の第3ゲーム。岩渕は40-30でサーブ&ボレー。良いワイドのサーブで相手はリ
ターン後動けず。決まった!と思われた岩渕のミドルボレーがショートクロスの
ワイドにジャストアウト。ちょっと体に近いリターンだったか・・・。これが勝
負の難しさ。デュースに持ち込まれて,ブレイクバッックを許し2-1。
ここがポイントだったような。
第9ゲームの岩渕サーブ。1ポイント目のラリーでミス。そしてサーブをブレー
クされ4-5。相手のマッチゲームで2本のマッチポイントを凌ぎデュースとする
ものの最後はきっちりキープされ勝利を逃してしまった。残念な敗戦だった。

●21番コート5ラウンドの杉山紀一がRYDERSTEDT(SWE)にストレートで勝利。
素晴らしい試合を見逃してしまった。6-1,6-2。NORIは、予選のアルタネイド。
(予選に入れずウェイティング)の40番目位だった。しかし、予選当日出場者が
相次いでキャンセル、NORIはアルタネイドの3番目に。そして朝9時頃に遂に予
選に入ることができた。会場に来てみないと、このチャンスは生まれない。彼は
今月5日から10日まで行われていた、メルボルンの「日本代表・ボブブレッドキ
ャンプ」に参加していた。その流れで予選にチャレンジ。そして初のグランドス
ラムイベント予選に出場し、見事1回戦を突破した。
 彼は早稲田大学卒業後、ミキプルーンに就職し実業団でプレー、後にプロ転
向。スペインに単身留学した。最近は体つきも良くなりスペイン語もペラペラ。
プレーのスピードも良くなった。今後、大変厳しい世界ではあるが、彼のように
プレーする大学卒業生がどんどん出てきてほしいと思う。(やはり大学びいきに
なってしまう・・)。予選2回戦もGOOD LUCKであってほしい。
 
●18番コート5ラウンドは、鈴木貴男がCAPDEVILLE(CHI)と対戦。
貴男は、昨年本戦2回戦で世界NO.1のフェデラーとセンターコートで最高の試合
をし、今年の全豪のCMにスポットで何度も出ている。(あの有名になったフェデ
ラーのポール回しのパスも)練習しているだけでと「オー鈴木!」などの声も聞
こえて来るほどの有名人。そんな中での予選1回戦。
 相手は、一昨年のチリとのデ杯で代表の次の位置にいた選手。プレーはフラッ
トに近いスピンボールを打ち、リターンやパスも良い。サーブもしっかりしてい
る。(実際はここではそんな選手ばかりだが・・・。)会場は夕方になり風が出
てきた中での試合で、サーブ&ボレーの貴男には少々厳しい相手だ。
 ファーストゲームの貴男のサーブ。ファーストポイントで華麗にサーブ&ボレ
ー。パスがくると思われた相手のショットはいきなりのロブ。これがエースにな
り0-15。不意をつかれサーブ&ボレーのリズムがつかめない。そのまま良いリタ
ーンも絡みブレークされ0-1と最悪のスタート。しかしそこは百戦錬磨の貴男、
落ち着いている。さすがだ。1-3で迎えた貴男のサーブ。風上からのサービスゲー
ムで第1ゲームと同じコートの位置。ここでまた落としてしまう。風下からのサ
ービスゲームでは最高のローポレーを魅せてくれる。これはピカイチのテクニッ
クである。しかし,風上からは、相手の良いリターンボレーも風を計算に入れな
ければいけない難しい条件。あっさりと1-4に。貴男はプレーを作りに行くが、
なかなかうまく行かない。予想以上に風が強く、僕の隣で見ていたボブ・ブレッ
トは「こんな風の日、貴男のスライスは難しい。もっとスピンで打たなければ」
と。その言葉通り相手に高い打点からどんどん打ち込まれ、2-6とファーストを
落とす。

●セカンドセットに入った所で、5番コート5ラウンドの添田豪の試合に移動。
添田豪はTHOMANN(FRA)と対戦。ファーストセットを豪は0-3(2サービスダウン)
から6-4と逆転で取る。セカンドセットも4-3の30-40で豪のブレイクポイント。
しかし取れずにキープされるが4-4でブレークし5-4とマッチゲーム。鋭い球の
打ち合いは、豪のポテンシャルの高さを感じる。最後は相手のショットがミス。
豪も初めてのグランドスラムイベント予選を白星で飾る。このTHOMANNは、アガ
シを倒した事がある。確かにビッグフォアハンドにビッグサーブであった。
その彼を相手に豪は素晴らしい勝利を手にしたと思う。ボブも大変喜んでいた。

●18番コートで貴男がセカンドセット、タイブレークに入ったという。
急いで戻るが、6-7(4)で敗戦。出だしにつまずいたのが響いたか。

●最後は第4コート5ラウンド目に本村剛一がLIPSKY(USA)と対戦。
第1セット4-1から追いつかれ4-4。相手サーブ0-40で3ブレークポイント。
最初のポイントで追いつめ、相手の放ったトップスピンのショットがジャンプし
た本村の頭上に急降下。それをバランスを変えてスマッシュするが、ベースライ
ンをアウト。大きなミステイクだった。そしてここから2本のサービスエース。
これが,グランドスラムの予選なのか。難なくキープされる。そのまま5-5。
しかし、第10ゲームでブレークし6-5リード。本村が無難にキープし7-5と先取。
第2セットは、1-1からブレークすると,相手の荒いプレーとダブルフォルトに
助けられ気がつくと5-1のマッチゲーム。本村は難なくキープして6-1と勝利。

ということで、ドタバタの1日が終わった。これだけタフな試合を彼らはこなし
ている。僕はただただ頭が下がった。日本選手たち。とにかく予選を突破して、
どんどん行ってほしいと思う。
勝った選手、残念ながら敗れた選手にGOOD LUCKがありますように!
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★第2日目のレポートも本日の第2弾として後刻配信致します。
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●全豪オープンの「ライブスコアー」は下記からご覧下さい。
http://www.australianopen.com/en_AU/scores/index2.html
●全豪オープンの「日本語サイト」は下記です。
http://jp.australianopen.com/home/


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